2011年10月4日火曜日

九州新幹線N700系車両にグッドデザイン賞


■「みずほ」「さくら」に栄誉 ゆとりと日本伝統の客室空間評価
 JR九州は3日、九州・山陽新幹線で「みずほ」「さくら」として運行している新幹線車両「N700系7000/8000番代」が本年度のグッドデザイン賞を受賞したと発表した。11月9日に東京で授賞式が行われる。鉄道関連の国際デザインコンペ、ブルネル賞に続く受賞となる。
 グッドデザイン賞を主催する財団法人日本産業デザイン振興会では「日本の伝統工芸的な素材や技術、文化的技術を色濃く感じさせる客室空間で、ゆとりもある。細やかな作り込みで、九州新幹線特有のリゾート指向の旅客に対応した新たな魅力が引き出されている」と評価した。JR九州は「今回の受賞を励みに、今後も車両の安全性・快適性を向上させ、お客さまに満足いただける輸送サービスを提供していきます」とのコメントを発表した。
 受賞車両は、今年3月の九州新幹線全線開業に合わせて投入された。既存のN700系車両をベースに、外観は陶磁器を連想させる白藍色で塗装。客室内の手すりやテーブルには本物の木材を用いることで、日本の伝統的な居住空間をイメージした。また、女性専用トイレやパウダールーム(化粧室)、座席番号を示す点字表示なども設置した。
 現在、JR西日本が14編成(1編成8両)、JR九州は10編成(同)を走らせており、JR西日本では23年度末までにさらに5編成を追加する。

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