2012年4月28日土曜日

「西日本にまで汚染を広げてはならない」とツイッターに書き込み町議の辞職勧告案可決

神奈川県真鶴町議会は27日、放射性セシウムが検出された焼却灰処理を奈良県の業者に委託したことをめぐり、「西日本にまで汚染を広げてはならない」などと短文投稿サイト「ツイッター」に書き込んだとして、村田知章町議(37)への辞職勧告決議案を賛成多数で可決した。
 村田町議は「表現の自由を阻害された。弁明の機会を与えられておらず、辞任するつもりはない」と話している。
 奈良県の業者は、書き込みがあった3月に焼却灰の受け入れを中止。決議は「配信後の影響を考慮しない行為で、社会的、道義的責任がある」としている。
 真鶴、湯河原両町でつくる衛生組合は1月から家庭ごみの焼却灰処理を奈良県御所市の業者に依頼。2月の測定で、国の基準値(1キログラム当たり8千ベクレル)を大幅に下回る最大490ベクレルの放射性セシウムが検出された。

2012年4月5日木曜日

ウナギ稚魚、香港からの輸入量半減で価格は倍以上 唯一の輸入先

今年1、2月のニホンウナギの稚魚(シラスウナギ)の香港からの輸入量が昨年同期に比べてほぼ半減し、価格は2倍以上の1キロ当たり210万円超と高騰していることが5日、財務省の貿易統計で明らかになった。
 シラスウナギは養殖用で、日本の輸入先は香港だけ。不漁が日本だけにとどまっていないことを示すデータで、輸入のシラスウナギに多くを頼っている国内の養殖業も厳しい状況に置かれることになりそうだ。
 関係者によると、香港からのシラスウナギの大半は台湾産。資源保護を理由にシラスウナギの輸出を禁止している台湾から、大量のシラスウナギが不正に持ち出され、香港経由で日本に輸出されているという。台湾の養殖業者は「不漁の影響もあってほとんどシラスウナギが手に入らず、廃業を迫られるケースもある」と話す。

2012年3月29日木曜日

やればできる 新たな一歩踏み出して 井本絢子


春といえば入学や就職、新しい生活のスタートですね。
 私は大学入学で鳥取から上京するときが、とてもつらかったのを覚えています。「地元に残りたくない」という思いはあるのに、いざ出発日が近づくと、家族と別れるのが悲しくて、すごく泣きました。
 出発日は、鳥取に残る友達も空港に見送りにきてくれたのですが、飛行機に乗り込んだら、トラブルで1時間ぐらい遅れたんです。その間、寒い中、みんなずっと外で待っていてくれたんです。悲しいより、なんだか申し訳ない気持ちになってきて…。祖父は「飛行機は危ない。東京には行かせん、降ろさせろ」と怒って大変だったそうです。機内では、ずっとKiroroの「Best Friend」を聞いていました。高校で親友と呼べる人たちに出会えたので、大学でまた新しい関係を築いていくことに不安でいっぱいだったんです。
 でも、人間の適応能力ってすごいですよね。慣れるんです。そして、その時期は自分だけでなく、周りも不安なんですよ。新しい学校では、友達をつくろうと思っている人ばかりだから、自分が拒否しなければ、打ち解けられるものです。
 「やりたくても、やれないから」という人もいますが、それは実は本当にやりたいと思っていないからだと思います。「やりたい」と思っていたら、できるんですよ。その思いの強さを支えてくれるのは、周りの人たちですね。親には小さいころから、やりたいといったことに「できない」「やらせられない」と言われたことがなかった。そして、友達や仕事の仲間、テレビを見てくださる方、すべてがエネルギーになっています。
 私も、この春から、やろうと思っていることがいくつかあります。
 海外でいろんな方に出会うと、知らないことが本当に多いと感じるようになりました。まずは世界の政治のことでも、宗教や文化、何でもちゃんと勉強しようと思っています。これまでは、ただ目の前の仕事に一生懸命すぎて、そういう考えに至らなかったけど、そろそろ考えなくてはいけない時期。無知って、出会う人に失礼なんだと気付いたんです。
 仕事では、今の自分をつくってくれた「珍獣ハンターイモト」を大事に崩さずしっかりやっていきたい。その上で、さらにお芝居という表現をやってみたいと思っています。そろそろスペイン語も本格的に勉強しますよ。体を動かすことでは、一つはフリークライミング。テレビの仕事で山に登るので必要かなと思ってやってみたのですが、思いのほか楽しくて。いずれは自然の中でロッククライミングができるようになりたいですね。そして最近は自転車生活にはまっています。しまなみ海道をロングライドしてみたいんです。
 この季節、これから新しい生活、環境へ踏み出す人は多いと思います。不安もあると思いますが、「住めば都」というように、行っちゃえばどうにかなります。バンジージャンプでも、何だって、やる前が一番怖いんです。でも、やれば、もちろん怖いですけど、やらないで終わるつらさより、怖かったけどやってよかったと思うほうが、ずっといいと経験して学びました。そういう気持ちで、みなさんも、新しい一歩を踏み出してくださいね。(タレント イモトアヤコこと井本絢子、写真も/SANKEI EXPRESS

2012年3月23日金曜日

側と調整 PAC3配備で田中防衛相

田中直紀防衛相は23日午前の記者会見で、北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射実験とみられる「衛星」打ち上げ予告を受け、先島諸島の石垣島と沖縄本島への地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の配備について、沖縄県など地元自治体と調整に入ったことを明らかにした。
 「自治体との関係もあり、関係者が折衝している」と述べた。県側との連携を図るため、「できるだけ早く沖縄に行きたい」と早期に沖縄を訪問する考えも示した。

2012年3月19日月曜日

ノートPCにあった「日本のマンガ」を検査された顛末


27歳の男性が米国とカナダの国境でノートパソコンの中身を検査され、児童ポルノと見なされる日本のマンガ画像を所有していたことで逮捕・起訴。その法的判断がこのほど行われた。
言論の自由を擁護する人々、あるいは落ち着いて静かにコミックを読みたいと願う人々は、3月15日(米国時間)の決定を聞いて胸をなで下ろしたことだろう。
 マンガが大好きで自分でもイラストを描く27歳のコンピューター・プログラマー、ライアン・マセソンは、米国からカナダ側へ国境を越えようとした際に、ノートパソコン上に保存していたコミックの画像が問題になり、児童ポルノの所持および輸入容疑で逮捕・起訴されていた。そして15日、犯罪にはあたらないとの判断が下されたのだ。
 [マセソン氏の声明によると、同氏は米国ミネソタ州在住で、日本のアニメやマンガのファン。2010年4月にカナダの友人を訪問しようとした際に逮捕され、裁判開始は2012年6月に設定されていた。comicsreporter.comの記事によると、問題になったのは「萌え系の48手図」と『Mahou Shoujo Ririnana(魔法少女リリなな)』シリーズの1冊とされている]
Comic Book Legal Defense Fund(CBLDF)[コミック作者の表現や言論の自由を守るための非営利団体]とComic Legends Legal Defense Fund(CLLDF)は、裁判費用と専門家による証言の費用を出してマセソン氏を支援した。裁判費用は合計で75,000ドル以上となったが、CBLDFが20,000ドルを寄付し、CLLDFが11,000ドルを負担した。
 それでもまだ、費用の全額を支払い、今後同様の訴訟が起こされることを防止する新たなツールを作るためには45,000ドルが不足している。献金希望者はCBLDFのサイトを訪問してほしい。
 マセソン氏は最近の声明で、以下のように述べている。

 コミックやマンガ[manga、日本製の意味がある]、アニメに関心のある私のような人たちは、この重要な問題について情報を得て力を合わせる必要がある。「こういう種類のマンガは自分は読まないから」と言う人もいるかもしれない。けれども、より大きな構図を見てみてほしい。法というものは、あなたが何を好み、何を好まないかということに基づいてはならない。[中略]言論の自由は非常に重要な権利であり、それを守るために立ち上がらなくてはならない。
この事件にはさまざまな意味で、1950年代に米国で起こったコミック排斥運動を思い起こさせるところがある。この運動の結果、コミックス倫理規定が誕生し、コミック業界は冬の時代に突入。革新が起こりにくくなり、その後少なくとも20年にわたって、コミックというメディアの停滞を招いた。その後もずっとコミックの質は回復せず、その結果としていまだに劣悪な作品カテゴリーとして見られているという議論すらある。
 [1954年に全米コミックスマガジン協会の一部門としてコミックス倫理規定委員会が発足。暴力および流血表現と、性的表現等を自主規制した。詳しく解説した日本語版記事はこちら]
 マンガについて、また時には小児性愛的な傾向があるその性格についてあなたがどう考えているとしても、リアルな人間に害を与えるものではない合法的作品を所有しているというだけの理由で、誰かを逮捕することが正しい行為であるはずはない。しかし、1950年代のホラー・コミックがそうだったように、こうしたコミックは簡単に極端視され、漫画を読む人々の言論ではなく、「倫理的警察」によって受けいれられない内容だとされるのだ。『ウィッチブレイド』の衣装は露出し過ぎだろうか? 『シン・シティ』は女性蔑視を助長しているだろうか? 『Vフォー・ヴェンデッタ』は人々に暴力を推奨しているだろうか? わたしには分からない。たぶんそれらは法廷で決められるのだろう。
 [日本のマンガを個人輸入しようとした米国人が、2010年2月に懲役6カ月の判決を言い渡された

2012年3月15日木曜日

「幹部は死んだっていい。俺も行く」 原発危機的状況に菅元首相 東電が発言詳細記録


水素爆発が相次ぎ福島第1原発事故が危機的状況に陥っていた昨年3月15日未明、菅直人首相(当時)が東京電力本店に乗り込んだ際の「60(歳)になる幹部連中は現地に行って死んだっていいんだ。俺も行く」などとの発言を、東電が詳細に記録していたことが15日、分かった。
 記録によると、本店2階の緊急時対策本部に入った首相は、政府・東電の事故対策統合本部の設置を宣言。「このままでは日本国滅亡だ」「プラントを放棄した際は、原子炉や使用済み燃料が崩壊して放射能を発する物質が飛び散る。チェルノブイリの2倍3倍にもなり、どういうことになるのか皆さんもよく知っているはず」と強い危機感を示した。
 さらに「撤退したら東電は百パーセントつぶれる。逃げてみたって逃げ切れないぞ」と迫った。

2012年3月5日月曜日

客の依頼で引っ越しごみ投棄の疑い アートコーポレーションを書類送検


大阪市内の男が路上に家財道具を不法投棄した事件で、大阪府警生活環境課などは5日、男に依頼されて不法投棄したとして、廃棄物処理法違反容疑で引っ越し大手「アートコーポレーション」(本社・大阪府大東市)の男性社員(32)ら3人と同社を書類送検した。
 府警によると、男性社員らは容疑を認め、「不法投棄禁止の看板があったので男に確認したが、置くように指示されたので従った」などと話しているという。
 送検容疑は、平成23年12月3日午後1時ごろ、引っ越しを依頼した長野賢策容疑者(62)=同法違反容疑で逮捕=から指示され、大阪市浪速区恵美須西の路上に洗濯機と食器棚を投棄したとしている。
 同社は「書類送検の事実を厳粛に受け止め、法令や社内規則の順守を徹底していく」としている。