2012年2月25日土曜日

“越流”強調「橋下市長とは違う」 越・大津市長


女性最年少市長の越直美大津市長(36)は25日の就任1カ月を前に産経新聞の単独インタビューに応じ、JR京都駅への観光案内所新設など、じり貧の観光振興に意欲をみせた。一方、講師参加する嘉田由紀子滋賀県知事の政治塾について「主体ではない」と発言、橋下徹大阪市長の改革の取り組みを「すばらしい」と称賛したものの、自身の政治手法を「対話型」と位置づけて違いをみせるなど“越流”も強調した。
 越市長はこの1カ月について「市の業務がどうなっているかを検討してきた」と振り返った。そのうえでJR大津駅からわずか約10分の距離で、乗降客が10倍強の京都駅に着目。国内外の観光客を呼び込むため、京都駅構内の観光案内所新設に向け「JRと協議を進めている」とし、京都巡りのパッケージツアーに大津市を組み込む計画を進めていると明らかにした。
 持論の県市連携については改めて意義を強調する半面、嘉田知事が4月に開講する「未来政治塾」について「講師として行くことは行くが、塾を運営する主体ではない。市の仕事が大変で、政治活動の余裕がなかなかない」と発言し、一定の距離を置く姿勢をみせた。
県市連携と府市連携から比較されることが多い同じ弁護士出身の橋下大阪市長については「大阪を変えるためにエネルギーを使っていることはすばらしい」と実行力を評価。ただ、自身の政治スタイルは「対話重視」とし、橋下市長が代表の「大阪維新の会」の国政変革の動きには「形を変えるよりもまず中身を変える議論をすべきではないか」と持論を述べた。
 また、選挙中から強く訴えていた待機児童解消のための幼稚園保育園の一体施設や企業誘致にも手応えをつかんでいるとした。
 越直美・大津市長 弁護士。1月22日投開票の大津市長選で初当選。同25日に36歳で就任し、史上最年少の女性市長に。大津市出身。北大法学部卒業後、同大大学院と米ハーバード大ロースクールを修了、日米の司法試験に合格。趣味は水泳と読書。平泳ぎで約1000メートル泳ぐことも。

2012年2月8日水曜日

大阪府教育委員の公募最終合格者にキャリア・コンサルタントの立川さん 1歳児の母

大阪府は8日、公募していた府教育委員(欠員1)について、キャリア・コンサルタントで、1歳女児の母親でもある同府四條畷市の立川さおりさん(38)を最終合格者に選んだと発表した。2月定例府議会での同意を経て、正式決定となる。
 立川さんは、私立大阪国際大和田高校卒。府立高校のキャリアアドバイザーや大阪労働協会チーフコーディネーター、府立成城高校III部(定時制)の学校協議会会長などを務めた。
 今回の公募には、30~71歳の122人(男性56人、女性66人)が応募。大学教授や私立学校長、公立小中高校の非常勤講師、塾講師ら教育関係者のほか、元航空会社客室乗務員、元新聞記者らも応募した。
 府幹部らの選考で、4人まで候補者を絞り、松井知事が最終面接を行ったという。