2011年9月13日火曜日

町長の妻も遺体で発見 結納の朝…悲劇の長女に続き

台風12号による紀伊半島豪雨で4日未明から行方不明になっていた和歌山県那智勝浦町の寺本真一町長(58)の妻、昌子さん(51)が同町の海岸で見つかり、県警が13日、身元を確認した。

 町の災害復旧に向け陣頭指揮をとっている寺本町長は、町内にはまだ行方不明者がいるとして、「見つかったのはよかったが、私は町をあずかっている身で、いろんな意味で複雑です」と話した。

 寺本町長の自宅は那智川の氾濫で流され、昌子さんは長女の早希さん(24)とともに行方不明となっていた。結納を控えていた早希さんは遺体で見つかっている。

 県警によると、見つかった昌子さんの遺体は、寺本町長の長男、圭太さん(22)から採取した毛髪によるDNA鑑定や、遺体の歯型などから身元を確認した。

 寺本町長は「(妻は)これから天国で長女と2人仲良く私のことを見守ってくれると思います」とのコメントを出した。

 和歌山県内の行方不明者は1人減って13人となった。

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