2011年9月8日木曜日

2位じゃダメ…世界一スパコン「京」、企業も使えます 東大と兵庫の財団



東京大学生産技術研究所革新的シミュレーション研究センター(東京)と計算科学振興財団(神戸)は7日、スーパーコンピューター「京(けい)」を使った研究の支援拠点を神戸・ポートアイランド2期に開設した。来年11月に本格運用が始まる京を企業が有効に活用できる環境を整備するため、スパコンを使ったシミュレーションに必要なソフトウエアを提供する。
 京の隣接地に設置されており、同センターが京の利用を想定して開発した各種のシミュレーションソフトウエアを提供。自動車の空気抵抗の予測やタンパク質の反応解析など高精度・大容量の計算が必要な分野での利用を支援していく。
 施設では、京の500分の1の計算能力を持つ支援拠点の「フォーカススパコン」を活用して企業対象の講習会を計画。実際に利用できるセミナーを開催するなどして企業への認知度を高め、最終的には京を使ったシミュレーションの利用促進につなげてる。
 スパコンによるシミュレーションは自動車の開発や創薬など幅広い分野で効果が期待されており、同研究所の加藤千幸・革新的シミュレーション研究センター長は「ソフトウエアが普及してスパコンを活用する企業が増えれば、日本の産業技術全体が飛躍的に向上する」と説明している。

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