2011年4月5日火曜日

津波の教訓「稲むらの火」 64年ぶり教科書に復活

江戸時代に紀州藩広村(現・和歌山県広川町)を襲った大津波から人々を救った実業家浜口梧陵がモデルの物語「稲むらの火」が、浜口の伝記の形で、4月から使われる小学5年の国語教科書に載った。物語は1937年から10年間、国語教科書に載っており、64年ぶりの復活だ。津波の教訓を子どもたちに再び伝えることになる。

 発行元の光村図書出版(東京)によると、教科書は全国の公立小の6割で使われる。東日本大震災の発生前から掲載が決まっていた。

 物語は1854年、安政南海地震で広村が大津波に襲われた際、浜口がわらに火を放ち、暗がりで逃げ惑う村人を高台に誘導したという実話に基づく。

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