2011年4月8日金曜日

ミシュラン2つ星シェフも被災者支援、フランス料理「炊き出し」


[東京 6日 ロイター] 東日本大震災被災者支援の輪が国内外で広がりを見せる中、福島第1原子力発電所の事故による避難者が多く身を寄せる福島県郡山市の避難所では6日、仏ミシュランガイドの格付けで星を獲得した有名シェフが、フランス料理を振る舞った。

 今回のフランス料理による支援は、日本に滞在するフランス人のグループが呼び掛けて実現。いつもは都内のレストランで腕を振るうシェフ2人が車で避難所を訪れ、不自由な生活を余儀なくされている被災者に束の間の「一流料理」を楽しんでもらおうというもの。メニューには、ポテトやチーズを使ったアッシェ・パルマンティエのほか、デザートも用意された。

ミシュランガイドで2つ星を獲得した「キュイジーヌ ミッシェル・トロワグロ」のエグゼクティブシェフ兼支配人リオネル・ベカ氏は、約80人分の料理を準備し、人を助ける気持ちは格付けより大事だと強調。「われわれは日本に住むフランス料理のシェフで、日本を去らずにここに残ると決めた。助けられることがあれば何でもしたい」と語った。

 避難所では、フランス料理を食べるのは初めてという人もおり、10歳の少女は「こういうのはめったに食べるチャンスがないから、とてもおいしい」と目を輝かせた。

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