2012年4月5日木曜日

ウナギ稚魚、香港からの輸入量半減で価格は倍以上 唯一の輸入先

今年1、2月のニホンウナギの稚魚(シラスウナギ)の香港からの輸入量が昨年同期に比べてほぼ半減し、価格は2倍以上の1キロ当たり210万円超と高騰していることが5日、財務省の貿易統計で明らかになった。
 シラスウナギは養殖用で、日本の輸入先は香港だけ。不漁が日本だけにとどまっていないことを示すデータで、輸入のシラスウナギに多くを頼っている国内の養殖業も厳しい状況に置かれることになりそうだ。
 関係者によると、香港からのシラスウナギの大半は台湾産。資源保護を理由にシラスウナギの輸出を禁止している台湾から、大量のシラスウナギが不正に持ち出され、香港経由で日本に輸出されているという。台湾の養殖業者は「不漁の影響もあってほとんどシラスウナギが手に入らず、廃業を迫られるケースもある」と話す。

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