2011年11月3日木曜日

「あかり」宇宙最初の星々を観測


約134億年前に宇宙で最初に生まれた第1世代の星々の光を、日韓の研究チームが赤外線天文衛星「あかり」でとらえることに成功した。観測が困難で「暗黒時代」とも呼ばれる初期宇宙に、星の分布の偏りがすでに存在したことを世界で初めて突き止めた。
 現在の宇宙は銀河がたくさん集まっている場所と、ほとんどない場所がある。この偏りは大規模構造と呼ばれ、初期宇宙での様子はよく分かっていなかった。研究チームの松本敏雄・宇宙航空研究開発機構名誉教授は「最初の星々を生んだ宇宙初期の活動の解明につながる」と話す。
 赤外線波長でりゅう座の方向を観測。近距離にある星や銀河の光を取り除き、宇宙誕生から約3億年後の物質密度の違いを示す明るさのむら(揺らぎ)を発見した。

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